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生徒さんとの伴奏合わせ

ヴァイオリンの発表会に出る生徒さんとの初めての伴奏合わせがありました。


4才の子供からご年配の方まで、何人かの生徒さんの伴奏をしましたが、

ヴァイオリンのレッスンに、ソルフェージュも平行してやっている生徒さんと、

ヴァイオリンだけをやっている生徒さんには明らかな違いを感じました。
(もちろん一人ひとりが違いますから、全員がそうだということではありません。)



楽器を楽しむみなさんには、それぞれのお考えやご事情がおありでしょう。


今日のブログはソルフェージュをやらないことに対する批判では決してなく、

ソルフェージュが楽器演奏に
どんなに大きな効果をもたらすか


ということを体験したままにお伝えしたいと思います。



今日の合わせにおいて、ソルフェージュをやっている生徒さんに見られた大きなこと、

それは、

「呼吸」



「表現力」

に優れているという点です。



自然な呼吸の上に音楽が乗っていれば、弾いているうちに早くなったり

遅くなったりすることなく、音楽がイキイキとしてきます。


私が小学生の時に受けたピアノコンクールで、その時の審査委員長だった

安川加寿子さんが

「音楽は生き物です。呼吸をしないと死んでしまいます」

とおっしゃっていて、それは今でも私の心に強く残っています。



もうひとつの「表現力」これは音楽の解釈(読みとる事)ができ、

なおかつそれが表現できる、ということです。


楽譜から音楽を正しく読みとって、それを表現できることが

ソルフェージュの目的の一つでもあると思うんです。


この文章だけを読むと、小難しく感じられる人もいらっしゃるかもしれませんが、

年齢に関係なく生徒さんはそれが無意識のうちにできるようになる、

シンプルなことなんです。



ソルフェージュを無視して楽器を弾く技術だけが先行すると、

上手になればなるほど、後から教えても、「呼吸を合わせて弾く」感覚をつかむのが

難しくなってきます。


呼吸のことを教えるのはとても難しく、口で説明してすぐにできるように

なるものではないのです。


楽譜を読む

リズムを叩く

歌をうたう


といったソルフェージュレッスンにより、

普通は使わない脳力が開花します。


このことだけでも一生モノの大きな財産になるのではないでしょうか?


どうせ時間と労力を割いて楽器をやるのならば、ダマされたと思って

ソルフェージュをやってみて下さい。


予想以上に多くの発見があるでしょうから。




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